この記事の要約:2025年1月より「全期間固定金利型」が導入され、金利上昇局面でも安心して利用できるようになった「リ・バース60」。60歳以上の方が自宅を担保に、月々の支払いを利息のみに抑えられる仕組みや、ノンリコース型の安全性、そして最新の金利動向とデメリットを徹底解説します。
「年金だけで毎月の住宅ローン返済が厳しい」「リフォームしたいが手元資金を減らしたくない」
2025年12月現在、物価高と金利上昇のダブルパンチにより、老後の資金繰りに悩むシニア層が増えています。そんな中、申込累計9,400件を超え、注目を集めているのが住宅金融支援機構と民間金融機関が提携する「リ・バース60」です。特に今年は制度改正があり、選択肢が広がりました。本記事では、最新データを基に、その仕組みと賢い活用法を解説します。
| 毎月の返済負担が減り、ゆとりある老後生活をイメージする夫婦 |
1. リ・バース60とは?基本の仕組みと特徴
リ・バース60は、満60歳以上の方を対象とした住宅ローンの一種です。最大の特徴は、「毎月の支払いは利息のみ」という点です。元金は、契約者(および連帯債務者)が亡くなった際に、担保に入れた自宅を売却するか、相続人が現金で一括返済することで精算します。
安心の「ノンリコース型」が主流
利用者のほぼ100%が選択しているのが「ノンリコース型」です。これは、将来自宅を売却した際に、売却額が借入残高を下回っても、相続人がその差額を支払う義務を負わない(請求されない)仕組みです。「子供に借金を残したくない」という日本人の心理にマッチした安全装置と言えます。
💡 2025年の最新トピック
2025年1月から、従来の変動金利に加え、待望の「全期間固定金利型」の取り扱いが開始されました(SBIアルヒ等)。これにより、将来の金利上昇リスクを完全に排除して計画を立てることが可能になっています。
| 毎月の支払いは利息のみ。元金は将来清算する「リ・バース60」の仕組み |
2. 【2025年12月現在】金利動向とタイプ別比較
2025年は金利のある世界へと戻った年でもあります。現在、リ・バース60には大きく分けて2つの金利タイプが存在します。
半年ごとに金利が見直されます。現在も主流ですが、今後の上昇リスクを許容できる方向けです。初期コストは低めです。
借入時の金利が最後まで変わりません。安心感は抜群ですが、変動型より金利が高めに設定されています。「長生きリスク」への備えとして需要急増中です。
さらに、国の耐震化促進策として、70歳以上の方が耐震改修工事を行う場合、金利を0%にする(無利子化)という強力な支援策も2025年度予算で推進されています。リフォーム目的の方は要チェックです。
| 2025年、金利上昇局面における「変動金利」と「固定金利」の比較イメージ |
3. デメリットと注意点(やばいと言われる理由)
「リ・バース60はやばい」という噂を聞くことがありますが、これは主に仕組みを理解せずに利用した場合のリスクを指します。以下の3点は必ず押さえておきましょう。
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1. 長生きするほど利息総額が増える
元金が減らないため、長期間利用すると支払う利息の総額が、通常のローンよりも多くなる可能性があります。 -
2. 借入限度額が低め
住宅評価額の50%〜60%程度しか借りられません。フルローンで家を建てたい場合には自己資金が必要です。 -
3. 変動金利のリスク
固定金利を選ばない場合、金利上昇に伴い月々の「利息払い」の額が増加し、年金生活を圧迫する恐れがあります。
"2025年、賢いシニア層は『変動金利のリスク』を回避するため、多少金利が高くても固定型を選ぶ傾向が強まっています。"
| リ・バース60の資金でリフォームし、快適になった自宅での暮らし |
4. 実際の活用事例とシミュレーション
では、実際にどれくらい負担が軽くなるのでしょうか?典型的な「住宅ローンの借換え」ケースで見てみましょう。
【事例】残債1,500万円の借換え(65歳男性)
- 通常の住宅ローン:毎月 約12万円 返済(元金+利息)
- リ・バース60(金利3.0%想定):毎月 3.75万円(利息のみ)
👉 毎月の出費が約8万円ダウン!
浮いた資金を生活費や医療費、あるいは趣味の旅行に回すことができるのが最大のメリットです。2025年第3四半期のデータでも、利用用途のトップは「住宅リフォーム・建築」ですが、「住宅ローンの借換え」需要も根強くあります。
| 専門家への相談が安心への第一歩。自分に合ったプランを見つける |
まとめ:2025年は「守り」の選択を
リ・バース60は、自宅という資産を有効活用して、生きている間のキャッシュフローを豊かにする手段です。2025年は金利のある時代への転換点であり、「固定金利型」の登場は利用者にとって大きな追い風と言えます。
もし利用を検討される場合は、必ずご家族(推定相続人)とよく話し合い、ノンリコース型を選択することで、次世代への負担を残さないようにしましょう。まずは取扱金融機関でシミュレーションを行ってみることをお勧めします。
よくある質問 (FAQ)
Q. 契約者が死亡した後、配偶者はどうなりますか?
多くの金融機関で、連帯債務者となることで、配偶者様もそのまま住み続けられる契約が可能です。主債務者が亡くなった後も、配偶者様が契約を引き継ぐことができます。
Q. ノンリコース型なら絶対に相続人に迷惑はかかりませんか?
はい、借入元金の返済に関しては請求されません。ただし、自宅を売却・処分する際の手続きや、固定資産税の支払い等は相続人の方に関わってくる場合があるため、事前の同意と説明が重要です。
Q. 年齢制限はありますか?
申し込み時点で満60歳以上の方が対象です(一部金融機関では50歳以上から利用できる「リ・バース50」等の商品もあります)。上限年齢は80歳〜85歳程度までとする機関が多いです。